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保存版 コロンビア川の源流を求めて その3

ワシントン州を流れるコロンビア川

ワシントン州では馴染みが薄いコロンビア川:

どうもちょっと違う、と言うのが私の率直な感想である。 
何が、どのように?  
―――それは、オレゴンの住民のコロンビア川に対する感想、感慨、生活への密着度というものと、ワシントン州住む人々の(多くをシアトル・メトロポリタン地域に居住する人々と規定するなら)のコロンビア川への思い入れとはかなり違うことを実感した。どうもワシントン州の人々のそれは希薄だと、思ったのである。

よく考えてみると、それもそのはず、オレゴンでの大都市の目の前を悠々と流れているコロンビア川は、生活と産業の両方に活用されている。7月4日にはポートランド郊外のコロンビア川沿いで、『大花火大会』が催される。 そして産業としての利用例は、バージと呼ばれている一種のはしけのようなもので木材や、小麦などを川を利用して河川港であるポートランド港への搬入などとして利用されている。生活に密着しているコロンビア川、といえるかもしれない。

それに対して、ワシントン州でのコロンビア川は州の南東部から大きく迂回して州の中部を北上し、再度蛇行しながら州の北東部からカナダへ入る。

すなわちワシントン州では人口密度の高い地域シアトルには接することなく、カナダ国境へ行ってしまうコロンビア川と言えるかもしれない。だからこそ、シアトル近郊のひとびとには馴染みが希薄なのも納得がいく。

オレゴン州東部からワシントン州へコロンビア川沿いに:

オレゴン州の北端(ワシントン州の南端)を流れているコロンビア川このあたりでは、東から西へゆっくり悠々と流れている。川幅は4キロから6キロほどもある。りんごや梨など果樹園で有名なフッドリバーという地域があるが、フッドリバー以西と以東は景観が違う。写真を見れば一目瞭然。

フッドリバー付近の写真。この写真の樹木が茂っていない場所は、決して枯れてしまっているのではなく、生育できない、生えにくいので樹木がないのだということ。針葉樹を中心の植生が明らかにこのあたりでなくなる。フッドリバー以東は乾燥地域に入るため、樹林が生育しない、禿山になりやすい。 偏西風が暖かい湿った空気を伴ってジェットストリームとしてアメリカ西海岸のこのあたり(ワシントン州やオレゴン州)に差し掛かり、特にフッド山(オレゴン州)やレー二エ山(ワシントン州)などが林立するカスケード山脈にさえぎられて雨となる。だからカスケード山脈の東側は乾燥地帯となるわけだ。
 
コロンビア川にかかるビッグス橋。手前がワシントン州 ビッグス橋をくぐるバージと呼ばれている『はしけ』。
小麦の運搬、木材の運搬には欠かせない河川運送の手段。
ビッグス近辺では、フッドリバーあたりと明らかに違う景観となる。山並みに樹木が一切生えていないので、丘(山並み)の起伏があり、うねりのあるアンジュレーションが見える。

ワシントン州中部のコロンビア川:

ポートランドから214キロほどフリーウェイ84号線でコロンビア川沿いに東に走ると、ついにコロンビア川がワシントン州の中に入ってくる。トライシティーと呼ばれている地域である。
このトライシティーでコロンビア川の大きな支流スネーク川と分かれる。スネーク川はそのまま東へアイダホへ向かう。コロンビア川は北上。ちょうどこのあたりは、アメリカ陸軍の大演習場区域であったり、連邦政府エネルギー省直轄特別研修地域などで、道路でのコロンビア川へのアクセスがまったく無いところが多い。さらにワシントン州を北上し、りんごの産地として有名なウエナッチーあたりでUS97号線という国道が走っているあたりで、ようやく始めてコロンビア川との関わりを感じられる地域だ。

 
ウエナッチーにあるコロンビア川にかかるRocky Reach Dam ダムとその前で釣りを楽しんでいる地元の人
シュラン湖の南のワイナリーのブドウ畑、りんご園のなどがあるコロンビア川沿い
 
シュラン湖近くのコロンビア川にかかる橋 シュラン湖の北側のコロンビア川の標識、あーこんなところ
にもあったと感激

ワシントン州北東部のコロンビア川そしてカナダ国境:

ワシントン州でも多くの観光客は訪れない地域に入る。ワシントン州北東部である。カスケード山脈より遥かに東側、すなわち乾燥地帯であるため山々にはおおくの樹木が生育していない。夏は暑く時には40℃以上の時もある。冬は厳寒となる。マイナス20℃になる時もある。
グランド・クーリー・ダムはフランクリン・ルーズベルト大統領によりニューディール政策の一つとして建設され始めた巨大プロジェクトである。それは1933年からはじめ1942年に完成した年月を考え合わせるだけで容易に推測できる。それではいくつかの数字的な比較をしてみましょう。

  • 現在でも北米でコンクリート建造物としてダムとして最大のもの。
  • 世界では電力創出力としては第3位
  • 堤の総延長距離 1585m (因みに黒四ダムは492m)
  • 高さ 166m(黒四ダムは186m)
  • 電力発電所の数ではここクーリーでは合計4箇所、因みにフーバーダムではたった1箇所、オレ
    ゴン州のコロンビア川のボーナビルダムでは2箇所
  • それでは電力を作るタービンの数はクーリーでは33基、ボーナビルでは21基、そして
    フーバーでは17基
 
スーモーキー・ベアーという愛称で親しまれている森林警備隊。
このような乾燥地帯では、必ずこのような看板があり、本日の乾燥度はModerate(普通)とかLow(低い)とかの表示があり、それに従い、屋外での焚き火やバーベキューなども規制される。
グランド・クーリー・ダム
グランド・クーリー・ダムの地図

オレゴン州のコロンビア川の河口のアストリアから出発したこの長い旅も、ついにカナダ国境を迎える。ここまで1390キロ。恐ろしく長い距離である。日本との比較対照として、このような長大は河川は日本には存在しないため、新幹線の延長距離で比較する。博多駅から新幹線で東京駅で乗り換え、そのまま長野新幹線で長野駅までが、ちょうどアストリアからカナダ国境までと同じ延長距離である。考えると、コロンビア水系といわれている、コロンビア川の持っている包括範囲は巨大である。オレゴン州のほぼ全域、ワシントン州の四分の三、アイダホ州のほぼ全域、モンタナ州とワイオミング州の半分ほどまでも入る。これらの地域内のどこの川も、川という川はすべて最終的にはコロンビア川に流れ込むというのである。

国境真近のコロンビア川。 
川のそばを貨車専用の線路が走り、川幅も大コロンビア川とはもう思えないサイズとなっている。
手前がアメリカ、奥がカナダ。 このあたりの田舎の国境では、すべてがフレンドリーでした。
何のチェックもされず、日常挨拶と旅の目的を聞かれて、さーどーぞ、ということでした。すばらしい!!!

さあ、カナダの旅が始まる。

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ダブルで欲張りワイナリーと地ビールそれにアウトレットショッピング

俳優中井貴一さんが、結婚披露宴を挙げたことで有名になったウィラメットビンヤードワイナリー。吸い込まれそうな、緑の丘の上で、優雅にワインを楽しんだ後は、オレゴン州最大のアウトレット、ウッドバーンでショッピングを堪能。極めつけは、廃校になった小学校を地ビール工場兼レストランにしてしまったという、なんともユニークなケネディースクール

ポートランドでも、このお店でしか飲めない地ビールは、試してみる価値あり。

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