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『パーフォーマーたちと一緒に一枚とってしまいました』
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『なりふりかまわずオカマモードでユーモア笑いを振りまく』 |
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久々に私がびっくり仰天、ひやひやドキドキ、わくわく興奮、おいしくパクパクを繰り返し、あっという間に3時間と言う長いエンターテイメントが終了してしまったシアトルでの一夜の経験を包み隠さず報告しようではありませんか。
先ずはパンフレット的に表現すると、サーカス集団『シルク・ド・ソレイユ』系のパーフォーマンス、プラス、歌と踊りと笑いがあり、同時にシアトルが誇るカリスマ・シェフ、トム・ダグラスの手がける5品のフルコースディナーがいただけると言うありがたい話しであります。その上、会場はシピーグルテントと総称される伝統的なアンティーク・テントで、現在世界に8つしか存在しない貴重な文化財です。なんと、1910年ベルギー産のテントを現在も使用しているのです。
-さてさて、私の一夜の経験談に戻りましょう。
シアトルの典型的な冬の天候、小雨の中を会場(シアトルダウンタウンのホテル街からなら徒歩15分というところ)へ急ぐ。一見なんの変哲もない小劇場の入り口。しかし一歩踏み込んだら最後、そこにはレトロな、20世紀初頭の雰囲気が漂い(やっぱり、アメリカ人たちのフンイキが醸し出しているのかもしれないが)、まったく、『その気』を予想していなかった私など、一撃の下に、『場違い感』を味わった。数分後、心に少しゆとりが出てきて分かったのだが、ドアーの内側は要するにロビー、但し、一般劇場でのそれとは違い、もっと『バー、カウンター』の面影を残している、そして、何よりも多くのお客さん(実に多かった)がロビーで売っている赤やピンクの羽でできているショール(約25−40程度)を購入してワインやカクテルを飲みながらどんどん盛り上がっている人々で一杯。ウヮー、私も盛り上がってやろう・・・と決心。
収容最大人数275名というと、東京でよくある小劇場といった感じ。劇場内は円形で周りが鏡張り、円の中心部分が小さい舞台となる、その周りはすべてテーブル席。お席まで案内してくれたのは、なんと日本語が話せる、若いアメリカ人のパーフォーマー。聞いてみたら彼女は日本で移動演劇に1年ほど参加していたとのこと。そして、日本語で、パーフォーマンスの説明、カメラはだめとの説明、メニューの説明などを彼女から受ける。英語の苦手な私にぴったりのサービスに感動。パーフォーマンスが始まる前に、前菜を食べ始め、ワインを片手にわくわく。すると、突然、不気味な笑顔を浮かべた支配人、花売りの女性、靴フェチの女性、アハアハとわけもなく声を出している男性、ロシアの民族衣装を着てロシア語しか話さない男性、白塗りの着物の日本女性(実は日本舞踊の家元でありパーフォーマーの一人の瀧りえさん)など、ホントにおかしな登場人物たちがうろうろしはじめる。
進行役ケビン・ケント(男性役から女性化して行き、最後には女装となる)の司会で始まる。先ずはイスを重ねて、逆立ちのバランス・アクロバットから始まった。クライマックスはイスを20個ほど積みかさね、その上でのバランス・・・と思ったら、お客のテーブルの上に『落ちた』、ワイングラスが割れた。パーフォーマーが血を出している。・・・これって演技? 本物? 失敗? わかんない。その他のパーフォーマー(ピエロもふくめて)がテーブルの割れたガラスや飛び散った水やワインを、超手際よく片付けている。不思議な数十秒だった。さすがに、アメリカ人客、怒ってもいない。ワインが飛び散っているはずの、着飾ったアメリカ人女性も平気でパーフォーマンスの続きを見ている。やっぱりこれは、演技の一部だったのかな?そんな風にも感じられた。(後で聞いてみたら、とんでもない、何年に1回の大事故だったとのこと)
フルコースの食事はパーフォーマンスの前にすでに前菜がテーブルの上にあり、ひとつのパーフォーマンスが終わるたびに、次の料理が出てくる。前菜→パーフォーマンス→サラダ→パーフォーマンス→スープ→パーフォーマンス→メインアントレ、というように。パーフォーマンスは笑いだけでなく、全米で活躍するソウル歌手サンドラ・りーブス・フィリップスやオペラ歌手ナンシー・エマーリッチや『シルク・ド・ソレイユ』にも出演している女性アクロバット・トリオ『スペル』などアーティストたちの超人技はただただ息を呑む。
出演者全員の紹介でそろそろ幕を閉じるころ、時計を見たらもうすぐ10時になろうとしていた。この3時間まったく時計を見ていなかった自分に気づく。そして、もっと驚いたのは、一番最初のパーフォーマンスで失敗し、テーブルの上のガラス類が壊れてしまった、そのテーブルのアメリカ人のお客様たち。出演者紹介で、イスのアクロバット・パーフォーマーが紹介されると、テーブルのアメリカ人全員のスタンディングオベーションとなった。失敗したのも感受し、それさえも楽しみ、評価するというアメリカ人のちょっとした『粋』な器に私が感動。
毎週水曜日から日曜日の公演となる。詳しくはこちらに。 |
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